理想の住まいを実現できることから人気を集めている注文住宅。しかし、自由に設計できるからこそ、将来を見据えた間取りを考えることが大切です。実際に暮らし始めてから「暮らしにくい」「こんなはずじゃなかったのに」と後悔しないためにも、間取りを考える際のポイントをおさえておきましょう。
優先順位を決める
注文住宅を建てる際、「書斎が欲しい」「広いキッチンが良い」「子ども部屋も用意しておこう」と夢が膨らむものです。しかし、注文住宅でもすべてを実現できるわけではありません。
費用もスペースも限られています。まずは将来の生活を具体的に想像して、なにが必要か、譲れないポイントはなにかなどを考えて、優先順位を決めておくことをおすすめします。
優先順位が低いものはなくし、かわりに優先順位が高いものを充実させれば、より素敵な住まいが完成するはずです。
将来を考える
人の生活は常に一定ではありません。子どもができて成長したり、年を重ねたりと様々な変化が訪れます。間取りは「今」だけではなく、「将来」も見据えて考えることが大切です。
お子さまがいる場合は、成長に合わせて対応できる間取りにしておきましょう。
お子さまが独立すれば、子ども部屋を使わなくなることも考えられます
その点も踏まえて、1つの部屋のスペースを大きくして間仕切りで部屋を分けるなどの工夫をするのもひとつの方法です。また、老後の生活も考慮し、状況に応じて柔軟に対応できる間取りを考えていきましょう。
スムーズな動線を考える
快適に暮らせる住まいを考えるとき、動線を考慮することは必須です。
例えば、洗濯や掃除、料理などの家事は毎日行う作業ですから、効率よく作業できる動線を考えていきましょう。
料理をしたらダイニングに運ぶ、洗濯したら干すなど一連の作業を短い移動で済ませられる間取りにすることで、使い勝手の良い住まいが実現します。
帰ってきたときの一連の動き、来客があったときはどうするのかなど、日々の暮らしをイメージすることで効率のよい動線を考えやすくなります。