フィックス窓の主な特徴
●開閉できない: 最も大きな特徴で、換気機能はありません。
●気密性が高い: 可動部分がないため、非常に高い気密性を保てます。これにより、断熱性や遮音性も高くなります。
●デザイン性が高い: 大きなガラス面を確保しやすく、採光性に優れ、開放的な空間を演出できます。形状やサイズ、配置の自由度が高いため、デザイン性の高い住宅によく用いられます。
●メンテナンスが容易: 開閉機構がないため、可動部のメンテナンスが不要です。清掃は通常の窓と同様に行えます。 比較的安価: 開閉機構がない分、他の種類の窓に比べて比較的安価に設置できます。

フィックス窓のメリット・デメリット
★メリット
- 優れた断熱性・気密性: 隙間ができにくいため、冷暖房効率が向上し、光熱費の削減につながります。
- 高い遮音性: 外からの騒音の侵入を防ぎ、静かで快適な室内環境を保てます。
- 豊富な採光: 大きな窓を取り付けやすく、自然光を最大限に取り込めます。明るい室内は、気持ちの良い空間を作り出します。
- 眺望の確保: 外の景色を額縁のように切り取り、室内にいながら開放感を得られます。
- 防犯性が高い: 開閉できないため、外部からの侵入を防ぐ効果が期待できます。
- デザインの自由度が高い: 他の窓と組み合わせて、個性的な外観や内観を演出できます。
★デメリット
- 換気ができない: 自然換気ができないため、室内の空気の入れ替えには換気システムや他の開閉できる窓が必要になります。
- 掃除がしにくい場合がある: 特に高所や手の届きにくい場所に設置した場合、外側の清掃が困難になることがあります。
- 虫の死骸などが気になる場合がある: 窓とサッシの間に虫の死骸などが入り込むと、取り除くのが難しいことがあります。
☆フィックス窓がよく使われる場所
- 採光を重視する場所: リビング、ダイニング、吹き抜けなど
- 眺望を楽しみたい場所: 景色の良い場所に向いた壁面
- デザイン性を高めたい場所: アクセントとなる壁面
- 高気密・高断熱が求められる場所: 寒冷地や高断熱住宅
- 換気を他の窓や換気システムに頼れる場所: トイレ、洗面所など

☆設置する際の注意点
- 換気計画: フィックス窓を設置する際は、必ず換気計画を考慮し、適切な換気設備を導入することが重要です。
- 清掃性: 高所など清掃が困難な場所に設置する場合は、清掃方法を事前に検討しておく必要があります。
- 紫外線対策: 大きなフィックス窓は多くの紫外線を取り込むため、必要に応じてUVカットフィルムなどを検討しましょう。
- 断熱性能: ガラスの種類やサッシの材質によって断熱性能が異なるため、設置場所や目的に合わせて適切なものを選びましょう。
フィックス窓は、その特性を理解し、適切な場所に設置することで、快適でデザイン性の高い空間を実現できます。ご検討の際には、これらの情報を参考にしていただければ幸いです。何か他に知りたいことがあれば、お気軽にご質問ください。