造作洗面・ランドリールームとは?
造作洗面・ランドリールームとは、既製品の洗面台やユニットバスではなく、設計段階から空間に合わせてオリジナルで製作される洗面台や収納、カウンターなどを備えた、洗濯・乾燥・収納といった家事動線を効率的に行えるよう特化したスペースのことを指します。
造作洗面・ランドリールームのメリット
- デザイン性・統一感の高さ:
- 既製品では難しい、住まい全体のデザインやテイストに合わせた洗面台や収納を造作できます。
- 素材や色、形状を自由に選べるため、理想の空間を追求できます。
- リビングやダイニングとの繋がりを意識した、オープンな空間設計も可能です。
- 機能性・使い勝手の向上:
- 家族構成やライフスタイルに合わせて、カウンターの高さや収納の奥行き、棚の数などを自由に設計できます。
- 洗濯機や乾燥機、物干しスペース、アイロンがけスペースなどを効率的に配置することで、家事動線をスムーズにできます。
- 洗剤やタオル、下着などの収納も、使う場所に合わせた最適な位置に設けることができます。
- 空間の有効活用:
- デッドスペースになりがちな場所も、造作することで有効活用できます。
- 例えば、窓下や柱の出っ張りなど、既製品では対応しにくい場所にもぴったりと収まる家具を造り付けられます。
- 耐久性・メンテナンス性:
- 無垢材やタイルなど、質の良い素材を選ぶことで、耐久性が高く、長く愛用できる洗面台や収納にできます。
- 素材によっては、経年変化も楽しめます。
- 汚れがつきにくい素材を選んだり、お手入れしやすいように工夫したりすることも可能です。
- オリジナリティ:
- 世界に一つだけの、ご家族にとって最高の洗面・ランドリー空間を実現できます。
- こだわりを形にすることで、日々の暮らしがより豊かになります。
造作洗面・ランドリールームのデメリット
- コストが高い:
- 既製品に比べて、設計費用や材料費、施工費用が高くなる傾向があります。
- 工期が長い:
- 打ち合わせから設計、製作、施工まで時間と手間がかかります。
- 専門知識が必要:
- 設計段階で、配管や電気配線、換気計画などを考慮する必要があるため、専門家との綿密な打ち合わせが不可欠です。
- 変更が難しい:
- 一度造作すると、後からの変更が難しい場合があります。

造作洗面・ランドリールームを計画する際のポイント
- 家族構成とライフスタイル:
- 誰が、いつ、どのように使うのかを具体的にイメージし、必要な機能や広さを検討します。
- お子様の成長や将来の家族構成の変化も考慮に入れると良いでしょう。
- 家事動線:
- 洗濯・乾燥・たたむ・収納するという一連の家事動線がスムーズになるように、機器の配置や収納計画を考えます。
- 脱ぐ→洗う→干す→たたむ→しまう、という流れを意識すると良いでしょう。
- 収納計画:
- 何をどれだけ収納するのかを明確にし、必要な収納量や種類(棚、引き出し、吊り戸棚など)を検討します。
- 洗剤やストック品、タオル、下着、パジャマ、掃除用品など、収納したいものをリストアップしましょう。
- 素材選び:
- 水回りであるため、耐水性や耐久性、メンテナンス性を考慮して素材を選びます。
- タイル、人造大理石、ステンレス、無垢材、メラミン化粧板など、様々な素材があります。
- 照明と換気:
- 明るく快適な空間にするために、十分な照明計画と換気計画が重要です。
- 湿気がこもりやすい場所なので、カビ対策のためにも換気扇は必須です。
- コンセント計画:
- ドライヤーや電気シェーバー、洗濯機、乾燥機、アイロンなど、使用する家電製品を想定して、必要な場所に適切な数のコンセントを配置します。
- 予算と工期:
- 事前に予算と工期を明確にし、設計士や工務店と十分に打ち合わせを行います。

具体的な例
- ホテルライクな洗面スペース: 幅広のカウンターと大きな鏡、間接照明などを取り入れ、ラグジュアリーな空間に。
- 多機能ランドリールーム: 洗濯機・乾燥機の他に、作業台となるカウンター、室内物干し、アイロン台、たっぷりの収納を設けた家事室のような空間。
- コンパクトながらも効率的なランドリースペース: 洗濯機上に可動棚を設けたり、壁面に物干しバーを取り付けたりするなど、限られたスペースを最大限に活用。
- 洗面と脱衣所、ランドリーを一体化: 家族みんなが快適に使える広々とした空間で、家事効率もアップ。
造作洗面・ランドリールームは、住まいの快適性を大きく左右する重要な空間です。ご自身のライフスタイルや理想を明確にし、専門家と相談しながら、最適なプランを見つけてくださいね。